宅配の介護食は、どんな既往歴にも対応しているもの?
宅配の介護食は、さまざまな既往歴や健康状態に対応するように設計されていますが、その対応の幅や深さにはサービスごとに違いがあります。
介護食のデリバリーサービスは、主に糖尿病や腎疾患、高血圧、消化器系の問題といった健康状態に対応しています。
血糖値の管理が重要な糖尿病患者向けには、糖分の少ない食品や、血糖値の急激な上昇を防ぐための低GI食品など、低糖質でありながら栄養バランスが取れた食事が提供されます。
腎臓の機能が低下している場合、塩分やタンパク質の摂取制限が必要です。これに対応するため、ナトリウムやリン分が少ない食品が使用され、腎臓に負担をかけないよう配慮されています。
高血圧の方には、低塩分食が提供されますが、塩分を抑えつつも、味の工夫や風味の調整を行い、美味しく食べられるようにされています。
飲み込みにくいなど嚥下障害や、胃腸の不調がある場合には、柔らかく、またはピューレ状に加工された食事が提供されます。さらに、飲み込みやすくするための食事の形状や柔らかさの調整もしています。
また、多くの介護食デリバリーサービスでは、病院や介護施設の栄養士と連携して、個別の健康状態に合わせたメニューの提案を行うなど、利用する方の具体的な健康状態に応じて食事のカスタマイズが可能です。
このように、介護食のデリバリーサービスは、多様な既往歴や健康状態に対応するために、栄養士によるメニュー開発、個別カスタマイズ、アレルギー対応などを行っています。ただし、サービスによって対応できる健康状態の範囲や深さには違いがあるため、利用者の具体的なニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。
2024.08.20